モナコの国際バラコンクール…って結局?

今日は、前回の続きです。


中途半端なニュースの内容に、モヤモヤ気持ち悪くなってしまった私。事実を知って、スッキリしたい!!

まずは、その諸…の根源であるニュースの概要をまとめますと…

  • 鉢植えで育てられたバラを審査する唯一の国際コンクールがモナコで開催された。
  • 10カ国から95品種が出品された。
  • 花付きの良さ、香り、病気への耐性などが審査された。
  • フロリバンダの部門で、千葉県の園芸会社の出品した、たくさんの白い花を付けた新しい品種が3位に入賞した。
  • 柳楽桜子さんという日本人女性が審査に参加した。
  • 柳楽桜子さんが「日本のバラが入賞することは素晴らしい」とコメントした。


さてと。
1つずつツッコミを入れよう。もとい、事実を洗い出そう。


モナコの国際コンクール


  • 正式名称は「The Monaco International Rose Competition(モナコ国際バラコンクール)」
  • モナコガーデニングクラブが運営。
  • イブ・G・ピアジェ主宰。
  • 他の国際コンクールとは異なり、鉢バラのコンクールである。
  • 2012年5月5日に第1回コンクールを開催。イブ・ピアジェ後援。バラ「Yves Piaget(イブ・ピアジェ)」が受賞。
  • 2016年6月4日に第3回コンクールを開催。世界バラ連合後援。
  • カテゴリーは、
    • hybrid team roses(ハイブリッド・ティ)
    • multi-blooming roses(フロリバンダ?)
    • groundcover roses(グランドカバー)
    • rose bushes(...修景バラ??)
    • mini rosebushes(ミニバラ)
  • The Monaco International Rose Competition(英語)には開催概要しか載っていない。どの国の審査員が参加したかは書いてあるものの、出品されたバラの品種・結果ともに不明。ピアジェ公式サイト(日本語)には開催概要すら載っていない。


鉢植えで育てられたバラを審査する唯一の国際コンクール?


さーて、これの真偽が分からない。
言葉選びの問題なのか、主宰側のサイトは唯一と明言していない。書いてある内容は、「他の国際コンクールとは一線を画す」…というニュアンスだと思う。
「国際バラとガーデニングショウ」におけるコンテストのバラ鉢植え部門は、国際コンクールには入らないということ? まあ、そうなんでしょうね。世界バラ連合の「International Rose Trials」にも載っていないし。


モナコガーデニングクラブ




イブ・G・ピアジェ氏




千葉県の園芸会社の出品した、たくさんの白い花を付けた新しい品種


  • 千葉県の園芸会社 ⇒ 京成バラ園芸
  • たくさんの白い花を付けた新しい品種 ⇒ シトロナード
    (※レモネードのこと)
  • 「モナコ国際バラコンクールで入賞したバラは、弊社開発品種“シトロナード”であることが事務局から正式に通知がありました。内容としては、金賞、銀賞に次ぐ入賞で、日本、アジア初となります。海外の国際コンクールにおいて評価されたことは大きな喜びです」(京成バラ園芸株式会社

バラ好きだけが感じるモヤモヤだとは思うのですが、「白い花」という言葉。

citronnade.jpgシトロナード
京成バラ園のサイトよりお借りしました。

白いか?!

白系に分類されるかもしれない。けど…! 私の第一印象は複輪。クリーム色にピンク色の縁。中心のレモンイエローからのグラデーションがレモネードを名前にした由来なのでは。京成バラ園の販売ページには「クリーム中心レモン」「花色は、白一色では言い表せない繊細な色あいです」と書いてありますし。
マニアのこだわりに過ぎないと承知していますが、ここはこだわらせてちょうだい(笑)。


Citronnade
作出国: 日本
作出会社: 京成バラ園芸
発表年: 2016 年
花色: クリーム中心レモン(咲き始めが淡黄色、白く抜けた後ピンクが淡くのる)
花形: 波状弁咲
花弁数: 25 枚
花径: 6~8 cm
樹高: 1.0 m
樹形: 直立性
芳香の強さ: 微香

鉢植えで審査を行う「モナコ国際バラコンクール」で入賞した品種です。株はコンパクトで形の良い株姿になりますので、鉢植えで楽しめます。枝は同じ高さで株姿も美しく、3~5輪の房咲きになります。花色は、白一色では言い表せない繊細な色あいです。花弁質が強く、葉は濃い緑の照葉です。四季咲きですが花後にローズヒップがつくため、咲きがらを早めに切ってください。花名はフランス語で、「レモネード」です。


── 京成バラ園芸 ネット通販




柳楽桜子さん


バラの世界では有名なお方。ご本人のFacebookページ。パリでFLORENTIN CONSULTINGを設立し、活動されている。いろいろなバラのコンクールで審査員を務めている。
  • フランス国立園芸協会任命:フランス新品種国際バラコンクール公認審査官
  • パリ市任命:バガテル新品種国際バラコンクール公認審査官
  • パリ市任命:パリ花公園新品種ダリア国際コンクール公認審査官
  • モナコ公国任命:モナコ新品種国際バラコンクール公認審査官
  • フランス庭園園芸ジャーナリスト協会正会員
  • 在仏日本雑誌記者会正会員
名誉会員柳楽桜子さんプロフィール - 出雲ロザリアンクラブ

活動拠点がパリの方だから、‘シトロナード’がアジアで初めての受賞となったことについて、「日本のバラが入賞してくるということは、バラの業界の方たちに対してもひとつの注目になりますので、それはそれでたいへん素晴らしいことだと思います」という、日本の私たちとは違う立ち位置でのコメントをされたわけですね。バラ自体が素晴らしいとは言ってない。w(゚o゚*)w

「審査に参加した」と「審査員のひとり」ではニュアンスが違うなーとも思ったり。
その道の権威に語らせるけど、その力のほどは包み隠すのが常套手段ですからね。審査員とは言わないあたりに、意思とか思惑とか絡み合っているようで、ひじょーに気持ち悪い。

…長くなっちゃいましたね。
受賞したバラについては、次の記事で!


参考リンク

この記事へのコメント

加藤
2016年10月10日 11:26
どうしましょう。
ここまで読んでお腹を抱えて笑っている私って・・・やっぱり普通の人ではありませんかね?^^;
だって事実に憤るよりも、イチからジュウまであまりにも「ごもっとも!」過ぎて。
バラを取り巻く世界にもメディアにも、私も論文が書けそうなくらいに言いたいことが山ほどあります。
バラに壁を作っているのはバラ業界自身ではないかとも思います。
ところで、私は京成バラ園でコルデス社作の「レモネード」というバラの写真を撮ったことがあります。レモン色のバラでした。だから一瞬頭の中が大混乱しました。「○○語では」などという微妙な名前の付け合いっこはややこしくて困ります^^;;;
もも
2016年10月10日 11:43
◆加藤さん
笑ってやってください。私が浮かばれます!
かねてから加藤さんが言っている通りなんだと納得しまくりです。^^;

さて、受賞したバラのリストなのですが、頼みの綱が世界バラ連合のみ。あれやこれを日本語で何と訳せば正しいのか、頭を抱えてしまっています。
受賞したメイアンのバラと同名のバラを、ドイツのバラで見つけてしまいました。ややこしいわー。こんなのもありふれているんですよね。

思考がどこにも落ちないモヤモヤは続行中です。
モヤモヤついでに、「Meillandはどうして日本ではメイアンと言っているの? なぜフランス語に近い『メイヤン』と言わないの?」とか、普段フタをしている疑問まで吹き出す始末(笑)。重症です。

バラのコンクール絡みの調べ物で、バラとは関係のない面白い情報を見つけました。
「1年後の今頃はこれまでにないスタイルの『レオナルドの企画展』が開催されます。日本でこれまでにないレオナルドプロジェクトの始まりです!」(2016-08-26)
加藤さんは、そそられませんか?^^
加藤
2016年10月10日 14:20
これまでにないレオナルドプロジェクト、ですか!?
それは行かねばなりますまい。勿論です。当然です。
私はですね、レオナルドってわりとありふれたっぽい名前なのに、現地で普通にレオナルドと言って話しが通じてしまうところがモヤモヤです。
「岡本太郎」と言うからわかるのであって「岡本さん」だとかえって誰?となってしまうでしょう?
「Meilland」はですね、アランさんが親日家なのでしょっちゅう来日されて、諦めたんですよ、きっと。
「メイアンさん」と呼ばれたら「はーい」って言っておけばいいやってことにして・・・現在に至る^^;
もも
2016年10月10日 14:42
◆加藤さん
東洋人が言うレオナルドは他にあるまい、ということかも?
外国人が言うキタノが彼でしかありえないように。
そういえば、外国人にハルキと言われた時はしばらく誰のことか分からなかったんですが、これも彼しかありえないかと思い至りました。
タローだと難しいですね(笑)。

レオナルドプロジェクト、楽しみですね!!

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