認知症

長谷川式スケール、正式名称は長谷川式認知症スケール。長谷川和夫先生が考案された、認知症になったかどうかを数値化して判断するテストです。

かつて、うちの親も受けたことがあります。
かかつりけの病院で受けさせました。

医師が卓上カレンダーをそっと裏返して「今日は何年何月何日ですか?」と聞くと、目ざとく視界の中に日付表示付き壁掛け時計を見つけて読み上げ、「ここはどこですか?」という問いには「うっわ~、先生、自分の病院が分からないくらいボケたのか!」と。
「野菜の名前を10個言ってください」という問題は、野菜の名前なんて気にして生きてない人なのでまず答えられないだろうなと思ったら、私のほうを向いて「お前が答えなさい」。
「うをぉ~っい! 診察受けてる人が答えなくちゃ意味がないでしょ!」
しぶしぶ出てきたのは「バナナ」。「それは野菜ではなく果物ですね」と医師に言われ、「ちしゃ…キャベツ…玉ちしゃ…」と答えました。
「いやいや、それ全部キャベツだから!」
どこの新喜劇なんだかな…。私、キャラ的にはツッコミじゃないんだけど。
「うぅ…、いも、さつまいも、さといも、さつまいも…いも?」
まるで回文みたいだわぁ…と遠い目をしている私の気持ちなんてお構いなく、「野菜は無理だけど、魚なら10個楽勝!」と言い出してしまった。おーい、勝手なことするなー。この先生だから言わせてくれたけど、他の先生ならアウトだぞー。
同じ魚が標準語と方言で入っていたり、おんがぜ(ウニ)も混ざっていたけど先生には分かるはずもなく、一応10個クリアということにしてくれました。
普段から素っ頓狂な返しばかりしている人なので、こういうテストには向かないなぁとため息が出たのでした。
(この後、専門的な病院でも再び診察と頭部写真撮影を受けた結果、所見なしということに。前日まではめちゃくちゃだったんですけどね、病院に行ったらシャキッと?元に戻ったようで。「先生がボケたから、オレがしっかりしないと」と思ったそうですよ。まったく…。)

その長谷川式スケールの長谷川和夫先生が認知症になったという記事を最近読みました。
防ぐのは専門家でも難しいのですね。考えさせられます。嗜銀顆粒(しぎんかりゅう)性認知症という言葉も初めて知りました。

認知症の診断では、私が開発した「長谷川スケール」(1991年に改訂)を用います。長谷川スケールは、「お齢はいくつですか」「今日は何年の何月何日ですか、何曜日ですか」といった9つの質問によって構成されており、それぞれの得点を合計して、認知症の有無を診断します。しかし、開発者の私は、この質問項目を全て覚えているので、正しい診断ができない(笑)。なので、難しい心理テストをいくつも出してもらうことになりました。

── 認知症医療の第一人者が語る「みずから認知症になってわかったこと」 | 文春オンライン



最近、聡明に理路整然とお話しされる認知症の方とおしゃべりしました。認知症は種類も程度もさまざまですから、一概にどうとは言えないけれど、その方はあまりにもちゃんとしていらしたので、かなり驚きました。「脳まで病気になるとはね…」と言われ、返答に困ってしまいました。
もしかしたら、その方も嗜銀顆粒性認知症なのかもしれないなーと思ったのでした。

すでに思考回路は穴だらけ、体には点滴の穴がいくつか。そんな私はとてもじゃないけど、認知症になるほど長生きできる気がしないんですよね~。それでも、無関心でもいられない。

この記事へのコメント

加藤
2018年11月26日 21:15
ほんとうに認知症というのは人生の大問題だと思います。
認知症と耄碌の境目もよくわかりません。

医療はどんどん進歩していきますので、思い通りのタイミングで雲上へ行かれるとは限りませんよ(^^)
もも
2018年11月27日 01:22
◆加藤さん
病気はなりたくてなるものではないし、治してあげたいと思うけれど進行を止めるすべがあるとも限らないし。
「結婚はもうゴリゴリだけど、氷川きよしとだったら再婚してもいい」と言っていた親戚のおばーちゃんが、100歳で鬼籍に入りました。なかなか思い通りにはならないものですね。(←え)
100年ってすごいです。九十九神にだって長さだけなら勝ってしまう。それでも、自分で幕引きを決めることはできなかったでしょうからねぇ。

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