シュナイダーの万年筆は噂通りなのか知りたくて、買ってみた!

今日は、万年筆のレビューです。

2018年のISOTのレビューを読んでいた時のことです。
取り上げている人は多くないけれど、絶賛されている万年筆がありました。

ドイツの文具メーカーSchneider(シュナイダー)が出しているRay(レイ)というシリーズの万年筆。

ドイツの老舗シュナイダー社

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シュナイダー社は1938年創業の老舗ブランドだそうで、それなのに私ったらどうして知らなかったのかしらと思ったら、最近まで日本での取り扱いがなかったらしいです。

落合書店で売っていたシュナイダーの万年筆は、初心者向けのVoyage、日常使いのBASE(日本限定販売の極細ペンEFまである)とRay。そしてハイライン(と言っても2700円なんだけど)のID。

── 万年筆好きならシュナイダーを手に取ろう::猫田に小判



日本限定のEFまであるなんて! いずれも3,000円以下のクラス!
LAMYサファリとかPILOTコクーンあたりと同じ価格帯。相当書き心地が良いらしい!! しかも、インクが乾きにくいとか。
サファリはすでにガシガシ使っていてお気に入りだし、俄然興味がわきました。

セーラーの青墨を入れる万年筆がほしいと前々から思っていたんですよ。青墨は顔料系インクだから、万が一乾いて詰まりでもしたら万年筆をダメにしてしまうので、高くないペンに入れたいな~と思いまして。3,000円以下ならちょうどいい! インクが乾きにくいなんて最高!



私はここで買いました

さっそくネットで購入しました。関西では店頭で見かけるらしいんですけど、それ以外の地域では通販で手に入れるのが確実だと思います。

私が購入したのは、こちらのお店GPORT。↓


2色あります。
私が買ったのは、ラバーグリップが紺色のほう。私が購入した時は、2,160円(税込)でした。
追記: 私の購入時は2色でしたが、現在は3色展開です。


コンバーターも一緒に買いました。


万年筆とコンバーターの両方を扱っているお店が少なかったので、GPORTが便利ですね。(カートリッジは、ヨーロッパのショートタイプが使えます。)

シュナイダーはインクカートリッジも出していて、レイの万年筆でも使えます。(他社の「ヨーロッパのショートタイプ」カートリッジが使える万年筆でも、もちろん使えます。)なんと、お値段が100本入りで1,850円! なんと良心的な! 日常使いに持ってこいです。色は、ブラックとミッドナイトブルーの2色あります。




質実剛健を体現したかのようなボディ

まずは、ボディチェック~♪

190105-02.jpg日本語のシールが貼ってありました。
同じデザインのボールペンもあるので、間違わないようにですかね。

箱の内側に人物イラストがあって、ちょっとビックリしました。なんか謂れがあるのかなぁ?


190105-03.jpgこれでシュナイダーと読むんですって。

ペンポイントにイリジウム使用。それが書きやすさの秘訣でしょうか?


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キャップをはめました。
軸が思いのほか太かったので、手持ちのカスタム74と比べてみました。見た目ではそんなに違わないかな。手にした感覚では、レイのほうが明らかに太いです。

そして、予想より重い。頑丈なんだろうなと思わせてくれます。
単純に比較できないけれど、エルバンのローラーボールは2カ月で軸が割れてきてしまったものもあったので(あれは個体差もありそうだけど)、あれと比べたら何倍も頑丈な作りです。
サファリよりもうんと頑丈そうに感じます。


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軸が厚いですね。
質実剛健という言葉がピッタリな感じがします。

お尻のほうにカートリッジが1本入っていました。
ということはですよ。カートリッジ使用の場合、装填しているカートリッジの他に、予備を1つ装備できるってことですよね。なんて実用的!(コンバーター使用の場合は、予備のカートリッジは入りません。)

軸の内側に余分なスペースがほとんどなくキツキツなことも、特徴かもしれません。カートリッジの出し入れ、コンバーターの装着の時に丁寧に扱わざるを得ません。


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軸がつるっと真ん丸ではないので、キャップを外した状態でも転がりません。う~ん、実用的♪ キャップを外して書く私にはありがたい機能です。


190105-07.jpgペン先。
シュナイダーのロゴマークとFの刻印。
極めてシンプルです。
すーっとムダを削ぎ落したデザイン。
ドイツっぽい。
いやぁ…ドイツには行ったことないんですけど(笑)。装飾に走らず機能重視な感じがドイツらしさなのかなーと思って。



意外とクセになる握り心地

次は、触り心地について。

お値段なりの触り心地。でも、悪くない。
サファリは当初バリがありましてねー。それが指に当たるのが気になり、自分で削り落としたんですが、こちらのレイはそんなことはなく、最初からとっても良好。

他のブログで誰も書いていないことを書きますね。^^

サファリ同様、キャップと本体の中央がピッタリ合うようにデザインされているのですが! それは見た目の問題だけでなく、軸を回転させた時にカチッと音がして止まるようになっているんです!
サファリだって正面があるデザインだけど、その機能はありません。
このこだわり、好きだな~♪

キャップがしっかりはまっていて、片手で開けるには慣れが必要かも。大きな手で力のある人はそうでもないかな。
毎日使って、今は片手で開けられるようにはなったんですが、いまだに片手で閉めることができません(汗)。ちょっと力が要るんですよ。
このしっかり感が「インクが乾きにくい」理由なんでしょうね。

唯一の懸案はラバーの部分の耐久性。これは、使ってみないと分からないですね。

クリップもスゴイ。この形状から考えるに、かなりしなやかで頑丈そうです。便箋の最後のページになっている、簡単には折れないような厚紙でもいけます。サファリでは無理でした。


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インクは青墨を入れました♪ 誂えたかのように色がピッタリです。

コンバーターはLAMYよりツマミを回しやすい気がしました。

今まで使ったことのある万年筆(PILOT、PARKER、PELIKAN、LAMY)のどれとも違ったのは、コンバーターの中でインクがちゃぷちゃぷ動かないこと。表面張力で止まっているような具合。一度、コンバーターにインクが入っているのに途中で止まっていてペン先に行っていないことがありました。空気を出してしまえば何てことはなく使えるけど、これってまた起こるのかなぁ…。

【追記】シュナイダーのコンバーターに起こりがちなこと



3,000円以下とは思えな書き心地って本当?

そして、書き心地について。

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(バーコードのシールの中に糸くずが! ダメポイントはそれくらいの良い万年筆ですよ。)

線は、サファリEFよりやや太いくらい。日本語を書くのにちょうどいい。
とはいえ、トメ・ハネ・ハライは期待しちゃいけません。日本語の文字を美しく書くためのペンではありません。ガシガシ使う用途に適していると思います。

インクが青墨なのに、濃淡が少なく出ていますね。そんな個性のペン先です。

書き心地は、サリサリなのに滑らか。全然引っかかりを感じない。面白くて、笑いがこみ上げてきました。

サファリは最初引っ掛かりがあって、これがこなれて滑らかになる来る日があるのだろうかと不安を感じたのだけど、レイは違う。最初からスルスル~っと書ける。「わお」と口に出てしまったくらい、感動した! これはみんなが絶賛するわけだわ~。

最初からこんなだったら、使い込んだらどうなってしまうんだろう♪

もちろん金ペンの書き心地と比べるべくもないけれど、この価格でこの完成度はスゴイです。日常使いでガシガシ使える相棒に育ってくれそうです!
同価格帯のPILOTプレラは足元に及ばないと言っていいかもしれません。


1日も早く手に馴染ませようと使っていて気がついたことがあります。

最初は軸が太くてやや重いと感じ、それが短所に思えたのだけど、この万年筆、たくさん書いても意外と疲れないんですよ。軽くてとってもお気に入りのサファリより疲れないとは。
太さと重さのバランス、手に収まる具合、ラバーグリップの位置…もろもろのバランスが良いからかな。
いや~、スゴイ。よくできてる。

メモとか、アウトプット用の走り書き、文章の下書きにガンガン使えます♪

同じような価格で万年筆らしさとか万年筆を持ったこと自体を楽しみたいなら、やっぱりサファリを勧めるけど、ちょっと変わった万年筆を気軽に試してみたい人にはレイを強くオススメしたい! 色気より堅牢性が好みの方にもぜひ!

ラインナップとしては子供用なのかもしれませんが、この使い心地、大人だって気に入ること請け合いです。


今日の話に出てきた万年筆

すべて3,000円前後。プレラだけ3,000円を少し出ますが、あとは2,000円台です。






インクはこれ

↑うちのはコレ

↑こっちが新しいデザイン

この記事へのコメント

加藤
2019年01月06日 11:13
ド・素人の疑問なので変だったらお許しください。
ヨーロッパの万年筆ってもともとはヨーロッパの男性のために作られたものですよね?
彼らってしっかり手が大きかったりするのではないでしょうか?
それが日本人女性の手にもしっくり来るのですね?
日本の文房具屋さんのリーズナブルコーナーだと女性ターゲットのものは細かったりするじゃないですか。
万人が使えるワンサイズなんて、さすがマイスター、、、ということでしょうか。
もも
2019年01月06日 23:39
◆加藤さん
ザ・素人の私がお答えしますので、正確ではないかもしれませんけど。
その辺で売っている日本の“女性向け”ペンは、手のサイズから考えたにしては妙に細すぎる気がします。それはもしかすると、日本の価値観によるのかも。平安時代より“小さいもの=可愛い=女子受けする“という価値観が脈々と受け継がれているとか。そんなことも影響しているのかなーと思ったり。
万年筆に話を戻しますと、PILOTの万年筆には、手の小さな女性向けの細軸というものがあります。私にはピッタリです。でも、あんまり見かけないんですよね。細軸といっても、そうですね~、シグノの太字とか蛍光ペンよりやや太い感じですかね。まあ、普段手にしている感覚の太さです。なのに売ってない。そういう意味で、加藤さんの言うとおり万年筆はオトコの文化なのかもしれませんね。
今回のレイという万年筆は、ティーンエイジャーも使えるラインナップ。だから、極端に太いわけではありません。多色ペンのジェットストリーム 4&1より細いです。
つまり、「太めではあるけれど、手の小さな人でも使える範囲」なのです。さすが、なのです。
育てる人を選ばず機能的なバラを作り出すドイツですからね。
さすがマイスターの国だと思います。

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